元転勤妻の2児の母、テレワークしながらIgA腎症とつきあう日々の記録

「とわいえ」な日々

テレワークしながらIgA腎症とつきあう日々の記録

【志布志しぶしぶ通信】vol.19 サイレントキラー、現る

次女の愛玩動物が快適に暮らす、THE DANGO-MUSHIマンションに、
しぶしぶ霧吹きをかける、マダムdo志布志in  SUMMER。

虫に対する感情のスイッチをOFFにすれば、虫でも鬼でもなんでもこい でございます。
それにしてもDANGOは永く生きなさる。

もぐらが出ました。







なんてかわいらしい響きなのでしょう。
うら若き小学生のころ、徳島の実家で庭を掘ってもぐらを探していた、
ファンシーな私の 記憶がよみがえるのでございます。

そういえば、鹿児島に「もぐら」という焼酎があります。
ぽっくりとあたたかな毛書体で 書かれたラベルも素敵な、
なんとも美味しそうな品。さらに・Eテレのたくみおねえさん が歌っていた、
もぐらが慌てて穴を掘って迷子になった、なんて歌もほっこりします。

が、人間というのは身勝手なものですね。あんなに憧れて、
焼酎や歌になったりする対象 物も、目の前に姿を現した途端、
手のひらを返したように冷酷になってしまうんです。
たくしだけかもしれませんが。幻であるうちが、華。

で、畑の土が、ボコボコに盛り上がっているのです。
畑はおろか、家の回りの土がぐるり 、盛り上がっているんです。
最初はアリ塚かと思っていましたが、
世帯主によるとゴルフ 場ではよく見られることだそうで。

恐るべし志布志

もぐらが出没するのは、ミミズがいる肥沃な土壌なのだそうです。
ミミズにしか興味がな いので、幸い植物を食い荒らすということはないのですが、
土を荒らすので植物の根がや られてしまい、生育が悪くなるらしいのです。

志布志在住初年は、畑ではスイカやかぼちゃやトウモロコシ、
いろんなものがとれました が、2年、3年経過して野菜が育たなくなりました。
「土が痩せる」ということを、われ われ夫婦は全く、知らなかったのです。

去年からやっと、生ごみ堆肥の発酵とかヌカ入れたりとかなんとか独学で、
土壌改善に成 功し、かっちょいい「無農薬栽培」で悦に入ったのもつかの間。
今度はもぐらかーい!

イノシシに畑を荒らされまして大変ですニュースとか、他人事で聞いてたのですが、
今な らなんとなく、その気持ちがわかるようになるなんて不思議なものです。

よく観察すると、去年とは全く違う生態系。雑草も違うし虫も変わった。
そしてついに動 物がご来訪! 
植物と向き合うことは、動物と向き合うこと。
自然をコントロールするな んて発想の愚かさを、身をもって知るのでございます。

思えば畑づくりなんて、もともとあった自然を人間が手を入れて、
生態系のバランスを崩 しているんですね。
農業なんて、いわば壮大なる自然破壊。
そのことを自覚しているのが プロの農家であり、
彼らの努力たるや、想像を絶するのであります。
あまりにも偉大すぎ る自然が相手の仕事。

それに気づかせてくれた、もぐら、に感謝、は残念ながらない。
さて、どうしよう。